こだわりのシャンパーニュ「ヴィクトワール」。
同ブランドは数多くのラインナップを揃えていますが、ここで紹介したいのが〈ブリュット プレステージ〉。
ヴィクトワールの顔ともいえる1本であり、幅広いシチュエーションで使うことができる魅力的なシャンパーニュです。
この、〈ブリュット プレステージ〉。
ブドウ品種のセパージュにもこだわっています。
今回、シャンパーニュにおけるブドウ品種の特徴と〈ブリュット プレステージ〉の魅力を少しだけお伝えしてきましょう。
シャンパーニュに使われるブドウ品種とは?
シャンパーニュでは使用できるブドウ品種が決まっています。
・シャルドネ
・ピノ・ノワール
・ムニエ
・アルバンヌ
・プティ・メリエ
・ピノ・ブラン
・ピノ・グリ
これら7品種以外を使用した場合、AOCシャンパーニュを名乗ることはできません。
ただし、「アルバンヌ、プティ・メリエ、ピノ・ブラン、ピノ・グリ」は古代品種と呼ばれており、同産地における原料ブドウ生産全体の1%にも満たない希少なブドウ品種です。
今でもこの品種にこだわる小規模生産者は少なくないですが、シャンパーニュで使われている品種は主に…
・シャルドネ
・ピノ・ノワール
・ムニエ
と覚えておくとよいでしょう。
では、これら3品種のシャンパーニュにおける特徴を解説していきます。
ピノ・ノワール
ブルゴーニュ地方の主要品種でもある、ピノ・ノワール。
ブルゴーニュより冷涼な産地であるシャンパーニュにおいても、ピノ・ノワールは重宝されているブドウ品種です。
シャンパーニュにおけるピノ・ノワールの役割はこれらといわれています。
・ボディ感
・力強さ
・強い構成
・赤系果実の香り
長期熟成にも向く品種であり、品質の高いシャンパーニュを造るためによく利用されています。
主に、白亜が地中近くに埋没しているモンターニュ・ド・ランスと泥灰質のコート・デ・バールという産地で良質なものが収穫されているようです。
シャルドネ
シャンパーニュにとってとくに重要なブドウ品種といわれているのが、シャルドネです。
シャンパーニュの南部近くにシャルドネの聖地「シャブリ」があるように、品質の高いシャルドネが収穫されています。
シャンパーニュにおけるシャルドネは、これら特徴が期待されています。
・さわやかさ
・繊細さ
・上品さ
・シャープさ
・ミネラル感
・白い花
・柑橘系の香り
また、シャンパーニュではシャルドネの果実味より「酸」が重宝されています。そのため、品質の高いシャルドネ種を使用したシャンパーニュは長期熟成に向くとされているようです。
シャルドネは白亜質のコート・デ・ブランで、とくに品質の高いものが収穫されています。
ムニエ
ピノ・ノワールとシャルドネと比較して目立たない存在ながら、シャンパーニュで重要視されている黒ブドウ品種がムニエです。
ちなみに、以前は「ピノ・ムニエ」と呼ばれていましたがピノ種の系統ではないことが判明したため現在は「ムニエ」と呼ばれるようになりました。
シャンパーニュでムニエに期待されている役割がこちらです。
・フルーティーさ
・ふくよかさ
・まろやかさ
・濃いブーケ
・熟成感
ピノ・ノワールとシャルドネと比較して熟成が早く、ムニエ単体では熟成能力が低いと考えられています。
ただし、泥灰土、粘土、砂土で構成されているヴァレ・ド・ラ・マルヌ産のムニエは熟成能力がある、高い品質のものが収穫できると考えられているようです。
〈ブリュット プレステージ〉のアサンブラージュの妙
さて、ピノ・ノワールとシャルドネ、ムニエの特徴を簡単にお伝えしました。皆さんなら、どれをどのようにアサンブラージュするでしょうか。
もちろん、前述した特徴を加味した上で、ブドウのランク、圧搾方法、発酵方法、熟成期間などいろいろな要素を考慮しながらブレンド比率を考えなければなりません。
“華やか”という一言で片付けられがちなシャンパーニュですが、じつは職人技が詰め込まれた「匠のワイン」なのです。
さて、ここであらためて紹介したいのがヴィクトワールの〈ブリュット プレステージ〉。
じつは、こだわりのアサンブラージュで造られているのです。
ピノ・ノワール主体のブレンド
〈ブリュット プレステージ〉は…
・ピノ・ノワール50%
・シャルドネ30%
・ムニエ20%
というアッサンブラージュで構成されています。
お気づきでしょうか。
ピノ・ノワールがもっとも多く配合されています。
ピノ・ノワールの特徴は、
・ボディ感
・力強さ
・強い構成
・赤系果実の香り
でした。
つまり、〈ブリュット プレステージ〉は酸が立ち過ぎずふくよかでややボリューム感のある味わいであることが想像できます。
もちろん、シャルドネの爽やかで上品なニュアンス、ムニエのフルーティーさや熟成感も加味されており、絶妙なバランスの味わいに仕上げられているのです。
生産者いわく、「食前酒としてだけではなく、食中酒としても楽しめるように意識して造っている」ということ。
シャープ過ぎず、香りが強過ぎず、ふくよかで飲み心地がいい。
食前はもちろん、食事の最初から最後まで〈ブリュット プレステージ〉1本で楽しむことができるのです。
ちなみに、〈ブリュット プレステージ〉は一番搾りである「テート・ド・キュヴェ」のみ。
飲みやすいだけでなく品質の高さにも自信がある〈ブリュット プレステージ〉。
ぜひ、一度飲んでいただきたい1本です。
品種の魅力で知る!
数多くのシャンパーニュがありますが、品種個性を知ることで味わいの特徴を掴むことができます。
ピノ・ノワールを多く使用している〈ブリュット プレステージ〉も、特徴を知れば味わいの傾向や魅力が少しだけでも理解できるはず。
ぜひ、ヴィクトワール〈ブリュット プレステージ〉のアッサンブラージュの妙を楽しんでみてください。