近年、ワインショップなどでよく見かけるようになったポルトガル生まれのワイン、「ヴィーニョ・ヴェルデ」。
爽やかなアロマと心地よい微発泡、アルコール度数も比較的低いことから、日本人にも受け入れられやすいワインとして人気です。
今回、そんなヴィーニョ・ヴェルデ最古のワイナリーのひとつといわれている、「キンタ・ダ・カルサダ」をご紹介します。
100年以上の歴史を持つ名門ワイナリー
今回ご紹介するワイナリーは、ポルトガルワインの5大産地の一つヴィーニョ・ヴェルデに位置する「キンタ・ダ・カルサダ」。
歴史都市アマランテで1916年に創業されたワイナリーで、100年以上の歴史をもつ名門です。
「キンタ・ダ・カルサダ」の本拠地は16世紀に宮殿として建てられた由緒ある建造物。
20世紀初頭のポルトガルにとって重要な政治家の一人でもある、創業者 アントニオ・ド・ラーゴ チェルケリア氏が1880年に生まれ育った場所としても知られており、ポルトガル本国でも大変有名なワイナリーとして有名です。
美味しさの秘密
「キンタ・ダ・カルサダ」があるヴィーニョ・ベルデエリアはポルトガル最大のDOCであり、同ワイナリーは平均標高の高いアマンランテサブリージョンに属しています。
この立地条件を生かし「キンタ・ダ・カルサダ」では、早摘みが主流のヴィーニョ・ヴェルデを完熟を待って収穫。
瑞々しくも生き生きとした酸と果実味のバランスが良い、高品質のヴィーニョ・ヴェルデの造り手としても知られています。
高密度植栽を実施するとともに栄養灌漑、コンスタントに区画ごとの高い収穫量を達成。
収穫量が多いとはいえ、逆に1株毎の収量は低いのでワインの品質が高くなります。
栽培品種は、高品質で長期熟成のポテンシャルが高い白ブドウ品種、アルバリーニョやローレイロに注力。
さらに、自然への介入を最小限にとどめるサスティナブル農法を実践するなど、今の時代にフィットしたワイン造りを続けている注目すべき生産者でもあるのです。
「キンタ・ダ・カルサダ」おすすめの3アイテム!
話題のヴィーニョ・ヴェルデから高品質なワインを生産し続ける注目の生産者「キンタ・ダ・カルサダ」。
ここからは、そんな「キンタ・ダ・カルサダ」おすすめの3アイテムをご紹介していきます。
ラーゴ ヴィーニョ・ヴェルデ ホワイト
微発泡白ワイン、〈ラーゴ ヴィーニョ・ヴェルデ ホワイト〉。
自社所有の複数の区画の畑から収穫された完熟したブドウを使用した、すっきりと清涼感のあふれる味わいのワインです。
美しい黄色い柑橘色。
白い花の香りに洋ナシ、桃、 アプリコット、ライチ、パイナップル、パッションフルーツやパパイヤなど、多種多様な果実のアロマが感じられる華やかな1本となっています。
食前酒はもちろん、シーフード系の料理にも抜群の相性を示す使える白ワインです。
ラーゴ ヴィーニョ・ヴェルデ ロゼ
明るいサーモンピンク色が特徴的な、微発泡ロゼワイン〈ラーゴ ヴィーニョ・ヴェルデ ロゼ〉。
ヴィニャオンというブドウ品種を使用したロゼワインで、桜の花びらやストロベリーなどの赤色果実、プルーンの香りが楽しめます。
ヴィーニョ・ヴェルデらしい心地よい酸味と発泡感があり、果実味がぐっと引き立てられる爽やかな味わいです。
幅広いお料理と合わせやすいですが、とくに鶏肉料理と好相性。
日常的に使えるロゼワインですので、ぜひお試しください。
ポータル・ダ・カルサダ ブリュット
エレガントな味わいが魅力的なスパークリングワイン〈ポータル・ダ・カルサダ ブリュット〉。
アマランテ地区にある自社畑のいくつかの区画から収穫されたアリントとローレイロを使用した、シャルマ方式で造られるスパークリングワインです。
フレッシュで濃密な花や柑橘のニュアンスだけでなく、わずかにスモーキーなアロマを感じる複雑性のある風味。
口当たりはフレッシュかつクリーミーであり、ムースのようなエレガントな味わいを楽しめます。 これからやってくる新緑の季節にぴったりな味わいの1本ですので、ぜひお試しください。
ラーゴ ドウロ・ヴァレー レッド
自社所有のいくつかの異なる区画から収穫された、ティンタロリス、トゥリガナショナル、トゥリガフランカ、ティンタバロッカを使用した赤ワイン。
フレンチオークとアメリカンオーク樽に分けて3か月間熟成されています。
成熟した赤色系果実の香り。複雑さとエレガントさを纏った木のニュアンス。口に含むと柔らかくフルボディで心地よいタンニン。
想像以上に爽やかな後味もおすすめです。
赤身肉、白身の肉などと相性が良いので、ぜひフードペアリングをお楽しみください。
日常的に楽しめる掘り出しワイン!
「キンタ・ダ・カルサダ」は、爽やかさと華やか、そしてエレガントさを兼ね備える日本人にぴったりのワインを生み出しています。
フレンチやイタリアンだけでなく、和食、中華、エスニックなど幅広い料理と合わせやすく日常的に使いやすいところも魅力的。
ぜひ、この機会に「キンタ・ダ・カルサダ」をチェックしてみてはいかがでしょうか。