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ワインを総合的に判断する最良の方法!ワインテイスティングをすべき理由

ワインを知る上で必要になってくる行為が、“テイスティング”です。

美味しければいい、高いワインだから美味しいに決まっている、有名なワインの先生が勧めてくれたのだから余計なことをしては失礼。

そんな方もいるかもしれませんが、それではワインの本質を掴むことはできません。

ここではテイスティングの必要性、そして簡単なテイスティングの仕方をお伝えしていきます。

テイスティングを覚えるべき理由

テイスティングはワインの味わいを確かめるだけでなく、“ワインを知る”ために行われる行為です。

コンテストに出るとかワインを扱うプロとか、ソムリエ試験に向けて勉強をしているとか…そういった人たちだけがやっている行為と思われている方もいるでしょう。

たしかにこれらに該当する方にとってテイスティングは必須ですが、“ワイン好き”の方たちにとっても重要な行為であることを理解しておいてほしいと思います。

ワインを知る上で必要

例えば2,000円のオレゴン産のピノ・ノワールとブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネ産のピノ・ノワールを飲み比べしたとしましょう。

仮に、頭で飲んでいる方であれば勝手に双方のワインにバイアスをかけてしまうでしょう。“オレゴンはアメリカだからジャミーな感じで、歴史あるヴォーヌ・ロマネに敵うはずがない”と。

飲んでみて、“お?オレゴンも悪くないね”と思うかもしれませんが、こういった飲み方だと互いの魅力を知らぬまま、“名前の格”だけで永遠にワインを選ばないといけない人生となります。

優劣をつけたところか入るのではなく、外観、香り、味わい。これらを総合的に比較し、その特徴を見つけることでワインの新しい魅力を発見できるようになるのです。間違いなく、ワインが今まで以上に楽しくなることでしょう。

テイスティングの要素3つ

テイスティングは、ワインを知る上に必要な行為です。

とはいえ、何をどうすればいいのかわからない方もいるでしょう。テイスティングの要素は大きくわけて3つあります。

  • 外観
  • 香り
  • 味わい

これら三つを組み合わせ、最終的にそのワインの特徴を評価します。

ちなみにテイスティングの目的はワインを知ることであり、「うまい・まずい」といった評価とは少し違います。

目の前にあるワインの産地や品種、ヴィンテージ、温度などの特徴を組み合わせ、最終的な自分なりの判断を下すというものです。

これができるようになるだけで、ワインを正しく評価できるようになります。ぜひ、ライフスタイルに取り入れていきましょう。

テイスティング要素

ここからは、3つのテイスティング要素を簡単に解説していきます。

本来、テイスティングするために必要なアイテムや環境がありますが、そちらは別のコラムでお伝えしますので、まずは基本だけを押さえておきましょう。

外観

ワインをグラスに注ぎ、その外観(色合い)を確認していきましょう。

グラスを手に持ち、色合いの濃淡や色調、濁り具合などをチェックします。

また、グラスを軽くスワリングした後にグラス内側に流れる水滴の粘性などもチェックしましょう。この時点で温暖な産地か冷涼か、どういった品種なのか、熟成年数などがある程度わかります。

香り

ワインと言えば香り。スワリングした後、くんくん嗅いで“あぁ…いい香りです”とだけいってテイスティングを終了される方も多いかもしれません。

ただ、テイスティングをするのであればしっかりと香りの要素からいろいろな判断を下せるようにしていきましょう。どういった果実の香りか、花、樽熟成の影響はあるか、若々しいか熟成しているのか…。

香りから品種や熟成度合い、熟成年数などを確認することができます。さらに、オフフレイバーと呼ばれる欠陥臭にも気がつけるかもしれませんし、ワインの品質が香りでほとんど理解できるはず。

香りのボキャブラリーを増やすには鍛錬が必要ですが、できるようになるとワインが最高に楽しくなるので努力してみましょう。

味わい

外観、香りが理解できたら最後は味わいです。口当たり、味わいの強さ、アルコール感、口内に広がる香り。酸や渋みの強さ、余韻の長さ、鼻から抜ける風味…。

こういった部分をじっくりと観察します。口内の神経をフル活用し、対峙しているワインがどのような影響を与えているか真剣に考えてみましょう。

総合的判断

外観、香り、味わい。この三つを組み合わせ、どのようなワインが総合的に判断してみましょう。

真剣にテイスティングすることで、「チリ産の赤ワイン」の赤ワインでも“比較的冷涼でエレガントな仕上がり。

ブドウの良さを純粋に表現しており、酸もしっかりとしているので和食との相性も楽しいかもしれない…”といろいろと可能性を見つけることができます。

仮にチリワインだから…ということで大味というバイアスを作ってしまうと、正しい判断ができなくなるでしょう。イメージも大切ですが、あくまで目の前のワインと対峙すること。テイスティングをする理由はそこにあるのです。

難しく考えずテイスティング

テイスティングというとプロが行うものであり、ワイン好きはする必要がないと考える方もいるでしょう。しかし、一般のワイン好きの方であっても、基本的なテイスティング方法を知るべきと考えます。

ワインを正しく評価できることで、これから出会う新しいワインについて心から楽しむことができるからです。

まずは難しく考えず、外観と香り、味わいを知人と言い合ってみましょう。

最初はふざけてでもかまいません。次第に理解できていき、よりレベルの高いテイスティングができるはず。

今、ご自宅にあるワインを一度真剣にテイスティングしてみてください。今まで感じなかった、新しい魅力を発見できるかもしれませんよ。