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日本食に合う!海のワインを生み出す「アルバリーニョ」とは?

ポルトガルのヴィーニョ・ヴェルデに使用されているほか、スペイン・ガリシア地方で栽培される高級白ブドウ品種「アルバリーニョ」。

スペインでは高級ワインのひとつとされていますが、ヴィーニョ・ヴェルデの中でも長期熟成に向く品種として上位ワインに使用されています。

ワイン好きが避けては通れないこの品種。

ここでは、アルバリーニョの特徴を簡単に解説していきたいと思います。

アルバリーニョの産地について

アルバリーニョは、ポルトガルのミーニョ地方、スペインのガリシア州で栽培されている土着の白ブドウ品種です。

スペイン、リアル・バイシャスの主要品種としても有名で、スペインきっての高級白ワインを生み出すことで知られています。

大西洋沿いにある地域かつミーニョ川沿いの険しい渓谷にブドウ畑が広がる産地で、温暖活降雨量が多いことでも有名。

花崗岩土壌など水はけのよい土壌組成であることから、雨量が多くてもブドウ栽培には適した環境とされています。

アルバリーニョについて

アルバリーニョの粒は小さめで緑色、さらに房は小ぶり。

見た目には比較的コンパクトな印象のブドウです。

スペイン、リアル・バイシャスのバル・ド・サルネスが発祥とされており、この地域で栽培されている約60%がアルバリーニョだともいわれます。

アルバリーニョの味わい

アルバリーニョは、白桃や青リンゴ、白い花といったニュアンスの香りが特徴的。

アロマの量は多めで、華やかな印象を持つワインを生み出します。

味わいはやや厚みとジューシーさがあり、ミネラルと酸が豊富なところも大きな特徴でしょう。

海沿いで造られるタイプはどことなく塩味を感じさせたフレッシュなもの、内陸部のより温暖な地域で栽培されたものは酸が穏やかでボリューム感があるものなど、その産地によっても個性が変わってくるといわれています。

アルバリーニョのペアリング

アルバリーニョは魚介類と相性のよいワインを生み出すことで知られています。

海風の影響を受けた塩味、ミネラル、酸を豊富にもっていることから、アルバリーニョが栽培されている地元でも魚介とよく合わせられているのが特徴です。

とくにポルトガルとスペインは、“タコ”を使った料理が有名ですが、たこやホタテ、海老などこういった食材との相性が抜群。

さらに、ムール貝、焼いた魚、フリットとの相性もよいなど、日本人にも馴染みやすい食材と合わせられるところが魅力です。

リアス・バイシャスのボリュームがあるものもよいですが、ヴィーニョ・ヴェルデのような微発泡の白ワインを使うことで、刺身や寿司、生の魚介を使ったサラダ、お吸い物など和食と合わせやすくなるのでおすすめでしょう。

アルバリーニョは日本でも人気品種に!

2005年に新潟県のカーヴドッチがアルバリーニョを栽培しはじめ、現在日本を代表するアルバリーニョのワインを生み出していることで有名です。

カーヴドッチを皮切りにアルバリーニョを栽培するワイナリーも増加傾向にありなど、日本で人気の品種になりつつあります。

新潟県など気候条件がアルバリーニョに合っていること、また魚介類との相性がよいことなど、“日本の生活”に馴染む品種である可能性が期待されています。

シャルドネやソーヴィニヨン・ブラン、リースリングなど、定番品種ではない白ワインを探している方は、ぜひアルバリーニョにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。