勝利の名を冠するシャンパーニュ、「ヴィクトワール」。
上質な泡と複雑な香り、繊細な酸と長い余韻が特徴の極上シャンパーニュです。
このヴィクトワール。
“勝利”というキーワードが力強さを感じさせますが、スイーツとの相性がすこぶる良く、“ティータイム使い”もできる万能シャンパーニュでもあります。
今回、TCYワインクラブがとくに推したいのが「ヴィクトワール×マカロン」というペアリング。
なぜ、シャンパーニュとマカロンなのか。
その理由をお伝えしていきましょう。
フランス生まれという“同郷ペアリング”
ワインとスイーツの組み合わせは意外に一般的であるため、すでに楽しまれている方も多いかもしれません。
とはいえ、特別な日に楽しむシャンパーニュをわざわざスイーツ…しかも、“マカロン”と合わせようという発想に至る方は少ないのではないでしょうか。
まず、シャンパーニュはフランス生まれの伝統的なワインですが、マカロンもフランスの伝統的なスイーツ。
ワインペアリングの基本として、“同郷のものを選ぶ”という意味では合致しているでしょう。
実際にフランス本国ではシャンパーニュとマカロンのペアリングは普通に楽しまれており、奇抜なペアリングではありません。
例えば、イングリッシュスパークリングワイン「ナイティンバー」では、イギリスの伝統菓子スコーンとの組み合わせを推しています。
“シャンパーニュ×マカロン”も決しても奇抜なものではなく、ごく自然に私たちの日常に溶け込めるペアリングと理解しておきましょう。
テクスチャー&ブリオッシュのペアリング
ヴィクトワールの魅力のひとつが溌剌とした酸。
あのはじけるような発砲こそ、シャンパーニュの美味しさを際立たせるポイントでしょう。
ペアリングというと味わいや香り、強さを合わせるイメージですが、“テクスチャーで合わせる”という発想も重要です。
さて、マカロンの特徴といえばあの“サクサク食感”の生地。
シャンパーニュの泡がもたらすテクスチャー、そしてマカロン生地のテクスチャーが心地よいハーモニーを奏でてくれます。
さらにシャンパーニュの泡がマカロンの生地内に入り込むことで、しっとりした風味になるため口当たりも優しい印象に。
また、ヴィクトワールは丁寧な熟成工程を経ているので心地よいブリオッシュのような風味も楽しむことができます。
つまり、マカロン生地のクッキー風味とこのブリオッシュの風味も互いの親和性を高めてくれるのです。
ほかのスイーツでは味わえない、マカロン生地だからこそ叶うペアリング。
ぜひ、試していただきたいですね。
ヴィクトワールの味わいこそマカロン仕様
ヴィクトワールは、基本的に辛口シャンパーニュ。
とはいえ、近年トレンドとになっているキリキリドライな味わいではなく、残糖を10g前後残した飲み心地の良さが特徴です。
「残糖10gは酸がまろやかになって飲みやすくなる。酸が鋭くなり過ぎない良いバランスだ」とヴィクトワールの関係者も語るように、日本人にとって“飲みやすい味わい”に仕上げられているところが魅力でもあります。
マカロンにもさまざまな味わいがありますが、質のよいものは全体的に甘さも上品で風味も強すぎないエレガントな仕上がり。
つまり、酸が強すぎたり、風味が甘すぎたりするよりも、ヴィクトワールのようなちょうど良いバランスで仕上げられているシャンパーニュがもっともマッチングするのです。
実際にヴィクトワールとマカロンを合わせてみると、マカロンの上品な味わいを優しくヴィクトワールが包み込んだり、互いの良さを引き立て合うなど最高のペアリング。
シャンパーニュの酸が際立ち過ぎる、マカロンの甘さが勝ってしまう、口の中で味わいがバラバラになって気持悪い…というネガティブなペアリングには一切なりません。
ヴィクトワールの底力は、マカロンとの相性の良さで知ることができるかもしれません。
“マカローニュ”という新たなワインの楽しみ方
ヴィクトワールとマカロン。
TYCワインクラブの会員全ての方に試していただきたい、極上のペアリングです。
日曜の昼下がりや、ゆったりとしたい時間帯。
“ヴィクトワールに合わせてマカロンをつまむ”という、大人のペアリングをライフスタイルに取り入れられたらどれだけ素敵なことか…。
もちろん、ヴィクトワールだけでなく幅広いシャンパーニュを試していただいてもかまいません。
マカロン×シャンパーニュ=「マカローニュ」。
このキーワードをTYCワインクラブで広めていきましょう!