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あらためて知ろう!シャルドネについて徹底解説!

世界中で愛されているブドウ品種のひとつといえば、「シャルドネ」。

ワイン用の白ブドウ品種として世界中で栽培されているシャルドネは、日本でも大人気です。

しかし、シャルドネはあまりにも身近なことから、どういった特徴を持っているのか考えて触れ合っていないという方もいるかもしれません。

ここでは、シャルドネとはどんなブドウ品種について簡単にまとめています。

ぜひ、確認してみてください。

シャルドネというブドウ品種について

シャルドネは、フランスのブルゴーニュをはじめ、シャンパーニュ、アルザス、イタリア、ドイツ、スペイン、アメリカ、オーストラリアなど世界全国で栽培されている白ブドウ品種。

DNA鑑定の結果、ピノ・ノワールとグエ・ブランと呼ばれるブドウ品種の子孫であることも判明しています。

葉の形は円形で房は円筒形。

果粒は琥珀がかった黄色で、8から12mmほどの大きさに育つといわれています。

発芽が早いため霜害を受けやすいといわれていますが、基本的にどんな産地にも適応できるところがシャルドネの特徴。

冷涼な産地ではシャープな酸が残るエレガントなワインを生み出しますが、温暖な地方ではトロピカルフルーツのようなボリューミーな風味のワインを生み出すなど多種多様なスタイルのワインを生み出します。

ただし、近年のエレガント志向なトレンドから冷涼産地での栽培が適しているといわれており、標高が高い場所や気温が低めの冷涼産地での栽培が増えているそうです。

シャルドネの醸造

シャルドネは、一般的な白ワインとは違いステンレスタンクだけでなく、「樽」を利用した醸造が取り入られることがあります。

詳しくは後述しますが、シャルドネはもともと先天的な個性が薄いことから、“特徴がないところが特徴”といわれるほどです。

そのため、樽発酵・樽熟成との相性が良く、さらに複雑な風味を生み出すとされる天然酵母での発酵にも向いているといわれています。

さらに冷涼産地のシャルドネの場合、有機酸量が多くなり過ぎる傾向にあることから赤ワインで多く取り入れられているMLFが採用されることも少なくありません。

マロラティック発酵はリンゴ酸を乳酸に変化させる工程ですが、またこのMLF由来の複雑な香味が付与されることもシャルドネによっては好ましいと考えられています。

また、一部澱と共に数ヶ月寝かすシュール・リーも採用されるなど、シャルドネはほか白ワイン用ブドウとは大きく違う醸造でもワインが生み出されているのです。

シャルドネの味わい

シャルドネの味わいをひとくちで言い表すのは大変難しい作業です。

前述したようにシャルドネは先天的個性が弱いことから、ワインの味わいは栽培されている土地や醸造法に大きく左右されます。

シャブリを中心とした冷涼かつ石灰質の土壌で育つシャルドネからは、火打石、レモン、ハーブティーのような風味が。

ナパ・ヴァレーやオーストラリアなど温暖な産地で育つシャルドネからは、トロピカルフルーツを思わせるボリューミーで華やかな香りがあります。

表土の深さによっても骨格がしっかりとしたもの、豊満なものがありますし、同じシャルドネでもステンレスか樽で大きな違いが表れるでしょう。

とはいえ、全体的な印象からいうとシャルドネの味わいにはこのような特徴があると考えられます。

淡い黄金色から濃いわら色
柑橘系やリンゴ、スイカズラ、アカシア、白い花といった香り
酸度はやや高く、どことなく筋肉質で緊張感がある
余韻が長くミネラル感も感じられる

もちろん、コレ以外の要素を感じるシャルドネも多くあるため、いろいろと飲み比べしてみることをおすすめします。

シャルドネのペアリング

シャルドネを料理と合わせる際、シャルドネの性質から合わせていくと成功しやすいでしょう。

ステンレスタンクで仕込まれた若くフレッシュなシャルドネであれば、柑橘を使ったソースのとり肉やフルーツを使用したサラダ、天ぷらなども合わせやすくなります。

一方、樽熟成を経たボリューミーなシャルドネはナッティーさやバニラのような風味を持つため、クリームソースやカボチャのスープ、肉料理と相性が良くなる傾向にあるでしょう。

繊細な和食や料理に使う手もありますが、複雑性の強いものやトロピカル要素が強過ぎるものだとワインが勝ってしまいバランスが悪くなります。

飲むシャルドネの強度や複雑性を考えながら食材をチョイスすると、失敗が少なくなるのではないでしょうか。

あらためてシャルドネを楽しもう!

ワインをいろいろと飲まれている方の中には、“あえてシャルドネを外す”といった方もいるでしょう。

あまりにもメジャー過ぎる品種であることも関連するかもしれませんが、シャルドネにも多種多様なスタイルがあり、その性格は画一的ではありません。

産地や造り手の想いがしっかりと反映されるのが、シャルドネです。

ぜひ、あらためてシャルドネをじっくりと味わってみてください。

今まで見えなかった、新しい魅力に出会えるかもしれません!