赤ワインをブレンドするってどういうこと?ロゼシャンパーニュの製造方法の秘密をちょっとだけ教えます!

シャンパーニュの中でも希少価値が高いといわれている、ロゼシャンパーニュ。

美しいピンク色の外観と繊細な泡、「白」のシャンパーニュにはない独特の風味が魅力です。

そんなロゼシャンパーニュですが、なんと「赤ワイン」がブレンドして造られているものも少なくありません。

シャンパーニュに赤ワインをブレンドとは一体どういうことなのか…。

ここでは、独特なロゼシャンパーニュの製造方法についてお伝えしていきます。

ロゼシャンパーニュとは?

ロゼシャンパーニュの製造方法を知る上で、“ロゼシャンパーニュとは何か?”について学んでいきましょう。

ロゼシャンパーニュは希少価値が高い

ロゼシャンパーニュとは、その名の通りロゼのシャンパーニュです。

シャンパーニュAOCの色調における規則では、「白かロゼの発泡性ワインのみ、“シャンパーニュ”の原産地統制呼称を使用する権利を有する。」とされているため、白と同じく「シャンパーニュAOC」を名乗ります。

同地方では「白」のシャンパーニュが基本的なものとされていることから、ロゼシャンパーニュの割合はなんと全体の約1割程度。

希少価値が高く、各メゾンにおいても“高級かつ高価格帯”のシャンパーニュとして売り出されている傾向にあります。

“ロゼは赤と白の中間の安価なワイン”というイメージが日本では根強いようですが(今、世界ではロゼブーム)、ロゼシャンパーニュにおいては『高級品』として扱われていることを覚えておくとよいでしょう。

ロゼシャンパーニュの特殊な製造方法

ロゼワインにはさまざまな製造方法があります。

ロゼワインの製造方法といえば…

・直接圧搾法
・醸し法
・セニエ

と、いった3つの方法が一般的です。

シャンパーニュ地方でも、これらを利用してロゼシャンパーニュを製造するメゾンがあるものの、一部「ブレンド法(アサンブラージュ)」という製造方法を用いるメゾンが多いことで知られています。

ブレンド法…ということはつまり、“白ワインに赤ワインをブレンドしてシャンパーニュを造る”ということ。

本来EUの規定によりブレンドからロゼワインを造ることは禁止されているのですが、歴史的な背景からシャンパーニュは例外的にそれが許されているのです。

ここがひとつ、ロゼシャンパーニュの面白いポイントといえるでしょう。

ブレンド法からどのようにロゼシャンパーニュが造られるのか?

ブレンド用の赤ワインの原料は、ピノ・ノワールかムニエとなります。

ブレンド用の赤ワインにはしっかりとした色調とフルーティーな要素が求められているため、比較的ムニエを使用するメゾンが多いようです。

ブレンドされる赤ワインの割合はメゾンによりますが、一般的には白ワインに対して5〜20%程度。

白ワインのキュヴェやタイユ、そして赤ワイン…という感じでブレンドされていきます。

思ったより原酒の赤ワインは濃い

このブレンド用の赤ワインですが、仕上がったロゼシャンパーニュから想像できない濃い色合いだといわれています。

その理由は、「瓶内二次発酵及び貯蔵熟成期間中、瓶内で増殖した酵母により赤色色素が吸着されるため」。

要するに、瓶内二次発酵を経た後に貯蔵熟成中は酵母が増殖しやすい環境にあり、それら菌体が赤色色素(アントシアニンなど…)を吸着してしまい、どんどん薄くなってしまう…ということです。

もちろん淡いロゼをメゾンが目指していれば赤ワインはそこまで濃くする必要はありませんが、キレイで濃い赤色を出したいというメゾンが多く、こういった傾向にあるといわれています。

ブレンド法のメリット

醸し法ではなく、なぜブレンド法を採用するメゾンが多いのか。

当然、ブレンド法のメリットがあるからだと考えられます。

まず、目標とするロゼの色を調整しやすいということ。大量生産をするメゾンや毎年一定の品質を提供し続けるためにはブレンド法を採用するのが得策でしょう。

また、アサンブラージュ(ブレンド)というシャンパーニュ独自の文化を体現している製法ということもできます。味わいの調整もしやすいところがメリットです。

もちろん、ブレンド法だけが全てではありません。

醸し法などでロゼシャンパーニュを造るメゾンもありますし、ブレンド法に懐疑的な生産者もいるといわれています。

ロゼシャンパーニュには、まだ白のシャンパーニュのように統一された基準がそこまでありません。

これから先、ロゼシャンパーニュの基準ができてくるかもしれませんが、こういった曖昧さもロゼシャンパーニュの面白さのひとつなのではないでしょうか。

ロゼ人気に拍車をかけるか?

近年、世界各国でロゼワイン市場が盛り上がりをみせています。

日本ではまだまだ…という声も聞こえてきますが、辛口ロゼを店頭や飲食店で見る機会が増えてきていますし、ロゼを大量に扱っているワインショップも少なくありません。

高級ではありますが確かな品質であるロゼシャンパーニュは、今後日本のロゼブームを牽引する存在になるかもしれません。

ロゼシャンパーニュは、ブレンド法というユニークな製造方法で造られている希有なシャンパーニュです。

ぜひ、この機会に試してみてはいかがでしょうか!?

 

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